2022年6月13日(月)「数が苦」から「数楽」へ

「歴史・文化」と「数楽」を結ぶ ぶら・トーク

ピタゴラスとペンタグランマ

大阪市立大学講師:山内啓子先生



豆知識の 最初は≪ギリシャ語の数字の読み方≫について学ぶ!!

現在に於いても使われる数字の種類は「三種類」

 ・一つは、中国起源の漢数字で

  「〇、一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」で表記する

 ・次には、ローマ起源のローマ数字で

  「Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ、Ⅷ、Ⅸ、Ⅹ」で表記する

 ・最後に算用数字として世界的に使われるアラビア数字で

  (起源はインドで、アラビア経由広まったのでその名が付く)

ギリシャ数字は、コロナ禍でよく見るギリシャ文字として使われる

  「α、β、γ、δ、ε(イプシロン)、ζ、η、Θ(シータ)・・・・・ξ、ο(オミクロン)」

左表は数字のギリシャ語の読み方であるが、現用語として

広く使われる言葉との関連性が認められる

 ・1(モノ)・・・・・モノレール(1つの線路を走る)

 ・4(テトラ)・・・・・テトラポット(4つの足のコンクリートの塊)

 ・5(ペンタ)・・・・・ペンタゴン(アメリカ国防総省:5角形の建物)

■いろいろな五角形

五芒星(ごぼうせい)とは、五光星、五稜星あるいは五角星(five-pointed star)と呼ばれる5つの角を持つ星マークのうち、互いに交差する長さの等しい5本の線分で構成され、中心に五角形が現れる図形である。五線星、星型五角形星型正五角形)ともいう。

5つの要素を並列的に図案化できる図形として、洋の東西を問わず使われてきた。世界中で魔術の記号とされ、守護に用いることもあれば、サタニズムに見られるように上下を逆向きにして悪魔象徴とすることもある。悪魔の象徴としてとらえる際には、デビルスターと呼ばれることもある。

  • 五角形の対角線を繋いだ星形を五芒星(ペンタグラム)という。たとえば長崎市市章などはペンタグラムとなっている。

五角形(ごかくけい、ごかっけい、pentagon)は、5つの頂点を持つ多角形の総称。

五稜郭は箱館開港時に函館山の麓に置かれた箱館奉行所の移転先として築造された。しかし、1866年(慶応2年)の完成からわずか2年後に江戸幕府が崩壊。短期間箱館府が使用した後、箱館戦争旧幕府軍に占領され、その本拠となった。明治に入ると郭内の建物は1棟を除いて解体され、陸軍の練兵場として使用された。


■ピタゴラス(BC582~496) 『万物は数である』

ピタゴラス古代ギリシア数学者哲学者。「サモスの賢人」と呼ばれた。ピュタゴラスとも表記される。有名な「三平方の定理」を発見した人物で「ピタゴラスの定理」とも言われる。

ピタゴラスの定理ピタゴラスのていりPythagorean theorem)は、直角三角形の3の長さの関係を表す。斜辺の長さを c, 他の2辺の長さを ab とすると、定理はc^2=a^2+b^2

が成り立つという等式の形で述べられる[1][2][3]三平方の定理さんへいほうのていり勾股弦の定理こうこげんのていりとも呼ばれる。

 ピタゴラスの定理によって、直角三角形をなす3辺の内、2辺の長さを知ることができれば、残りの1辺の長さを知ることができる。


 ◆『万物は数』の事例


(1) 完全数

完全数(かんぜんすう、perfect number)とは、自分自身が自分自身を除く正の約数の和に等しくなる自然数のことである。

完全数の最初の4個は 6 (= 1 + 2 + 3)、28 (= 1 + 2 + 4 + 7 + 14)、496 (= 1 + 2 + 4 + 8 + 16 + 31 + 62 + 124 + 248) 、

8128 (= 1 + 2 + 4 + 8 + 16 + 32 + 64 + 127 + 254 + 508 + 1016 + 2032 + 4064)である。

(2) 友愛数

友愛数(ゆうあいすう、amicable numbers)とは、異なる 2 つの自然数の組で、自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数をいう。親和数(しんわすう)とも呼ばれる。

最小の友愛数の組は (220284) である。

220 の自分自身を除いた約数は、1, 2, 4, 5, 10, 11, 20, 22, 44, 55, 110 で、和は 284 となる。一方、284 の自分自身を除いた約数は、1, 2, 4, 71, 142 で、和は 220 である。

 


(3)なぜペンタグランマを紋章に!!

・5という数字を

 神聖視

・黄金比が中に含

 まれている

黄金比とは、四角形の比率のこと。1:1+√5/2。近似値は1:1.618。この長方形のことを「黄金長方形」という。この考え方の起源は、紀元前古代ギリシャピタゴラス学派を発する。黄金ヨーロッパでは古くから最も美しい長方形として親しまれ、ルーブル美術館所蔵ミロビーナスパリ凱旋門、ギリシャの遺跡パルテノン神殿などにも、黄金比の比率が使われている。


■洋の東西を問わず使われてきたペンタグラム

 ・悪魔を閉じ込める、追い払う為に使われていた。

 ・軍隊では☆マークの装飾を着け身を守っていた。


■日本のペンタグラム

 ・京都の神明神社をはじめ多くの神社で祀られている。

 ・軍隊では命を守る為に、軍服・軍帽に弾除けとして装飾していた。


■要塞としてのペンタグラム

 ・古今東西問わず、世界にはペンタグラムを型どった要塞が作られた。

 ・外的等から戦略上重要な地点を守るには.高さを抑えた五角形の構造が適していた。


            【日本の要塞】             【オランダの要塞】              【ポルトガルの要塞】

■まとめ(万物の始源は数である)

 ・ピタゴラス曰く、「自然界の全ての物質は測られ、全ての物質が数に従い、数の中に全ての物質の本質がある。宇宙、その構造、その法則性を

  認識することは、それを支配する数を知ることを意味することは、それを支配する数をしることを意味する。・・・人事百般、芸術、仕事、音楽の

  全てにわたって、数の本質、数の掟の力をみることができる。数は全てである。物質ではなく、数こそものの本質である」

 

 【所感】

  授業の前半は、ピタゴラスの定理を紐解く論理的な話しで、老化した頭がパニックに陥るも、途中からは数字に関わる豆知識としての

  「ギリシャ語の数字の読み方」、「完全数」、「友愛数」に話の流れが変わり、思考回路も徐々に前向きになる。

  後半はペンタグラム(五芒星)が持つ絶対美としての黄金比の話も入り、また、五芒星が魔除けや弾除けに繋がるとの信仰心は精神的

  支えになってきた話を伺い、生きるためにはいろんな支えが必要であるが、数字もその中の一つと改めて認識しました。

  山内先生・・・・有意義なる授業有難うございました。


2022年6月13日(月) 手作りもの作り

  (材料費100円でおもちゃ作りに励む)

 大阪府高齢者大学講師:森田耕市先生


    【古ハガキの飛行機】               【製作活動】                 【完成品】


    【えいが とぶ】                   【製作活動】                【完成品】

      【ストロー ひこうき】

       【製作活動】

       【完成品】


■授業では、三種類のひこうきを作りました

 ・一つ目は、古はがきを使った紙ひこうき

 ・二つ目は、えいの形をした紙ひこうき

 ・三つ目は、色紙用紙とストローを組み合わせ

  た複合ひこうき。

■もの作りとしては、一つ目の紙ひこうきが

 一番難しくて、三つ目の複合ひこうきは

 簡単に作れました。

■作ったひこうきを飛ばしてみたが、飛行機

 の形をした、二つの紙ひこうきは、上手く

 放てば良く飛ぶが、失速しやすく飛ばすの

 に技量が必要であった。

 複合ひこうきは、直ぐに失速すると思いき

 や、長く漂ってくれるのは意外だった。

■所感としては、童心に帰る機会を与えて

 くださった、森田先生には感謝、感謝で

 本当に有難うございました。


                                                                【飛ばしてみる】